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FBA NEWS

第14回日本語弁論大会優勝者が決定
17.april.2008

 
2008.04.17
 
第14回日本語弁論大会(在ブルガリア日本大使館主催)がソフィアで開催され、中級の部優勝者にナデジュダ・ペトロヴァ・ガジェヴァ さんが選ばれました。
 ガジェヴァさんは5月の「'08福山ばら祭」に、カザンラクの'07年バラの女王とともに来福します。
●ナデジュダ・ペトロヴァさんのプロフィール
1991年2月14日ソフィア生まれ
1998年〜2005年 第79総合学校
2005年 第18総合学校に編入し日本語を学ぶ
2007年 「第13回日本語弁論大会」初級の部優勝
2008年 「第14回日本語弁論大会」中級の部優勝
ブルガリアの民放テレビにて日本語の通訳経験有り
2年前よりソフィア市内の個人宅にて茶道を学ぶ
10歳からブルガリア民族舞踊を学び、国内外へのコンサートに出演
語学:ブルガリア語、ロシア語、日本語(日本語能力試験3級)、英語

スピーチ全文
「自分の桜を咲かせるために」
 桜は日本人にとって人生を象徴しています。そして、短い時間せいいっぱい咲いてちっていくようすから桜ははかなさの象徴でもあると思います。ごく短い間咲くために、それ以外の時は努力しているように思えます。そして、桜は一つの花だけで咲くことはあまりありません。他のたくさんの桜の花とともに咲くからこそ美しいのです。日本人は成功のために、長い時間努力をします。ともに同じ成功へと努力することによって、力は大きくなり、さらにその成功をたしかなものにします。そんなところも、日本人と桜は似ています。みんなの努力によって成功するようすは、まるで桜が咲くようです。
 私にとっても、桜は人生の一部をひょうげんしているように思います。たとえば私はブルガリアのみんぞくぶようを習っていますが、コンサートがあると、その短いえんぎ時間のためだけに長居時間、頑張って練習をします。そして、そのつらい練習があったから、コンサートの成功があります。桜のかいかきと成功のきかんは短いですが、桜がちって、次咲くために努力するように、成功は同時に次のもくひょうへの努力の始まりです。
 桜は咲くために、自分とほかをくらべることをしません。それぞれ一緒に咲くための努力をします。そしてそこに彼らの美しさがあると私は考えます。ブルガリアのみんぞくぶようも同じです。私たちは手をつないでおどるとき、たにんとくらべずに一人ひとりが自分のできることをすべてやり切ります。それはまるで木に咲くたくさんの桜の花のように、おどりを美しくみせるのです。ですからふだんから、人々も一つになることを心がけるべきだと思います。長い時間それぞれが努力をした後で、成功をともにすることは、私たちじしんの桜の花を咲かせているかのようです。
 努力するかていも成功と同じくらい大切にし、他人とくらべず、ちょうわをたもつことを心がけましょう。また、桜が美しく咲いて人々をよろこばせるように、人のために努力するのは自分の人生をもっと美しくかちのあるものし、まわりの人をいっそう幸せにします。そして、成功を終わりとして考えるのではなく、新しい始まりの時として、あらたなかのうせいをひろげましょう。そうすれば、私たちは桜の下で花見をしているように、努力と成功の美しさを楽しむことができるでしょう。

ひとりひとり、サクラサクをめざして頑張りましょう。